重視している企業は少ないと思います。なぜなら、いくら大学で勉強したとしても、企業に入社すれば新しく学んでいくことばかりだからです。したがって、研究テーマそのものよりも、あなたの研究に対する姿勢が重要だといえるでしょう。エントリーシートや面接の場では、「何故このテーマを研究しているのか」「何を得ることができたのか」「これからどのように活かしていきたいのか」等の内容を是非伝えるようにして下さい。
重視するかどうかは業界や職種によって異なります。研究職では研究テーマを重視しますが、だからといって入社して必ずしも似た研究をできるとは限りません。理系の職種であれば基礎知識は必要になるため、研究テーマよりも学科と業界や職種の関連性が重視されます。いずれにしろどの職種でも研究テーマについては質問されるでしょう。志向性や論理性などもみられるため、面接官に理解してもらえるよう準備はしっかりしましょう。
各企業の求める人材によりますが、大学の集大成と言っても過言でないゼミ研究を、面接官は重要な要素と考えます。但し、採用決定にはいろいろな項目を評価しますので、これだけでないことも十分認識して下さい。企業が、あなたの研究を必要とするなら、非常に有効と考えます。あなたがその研究を続けたいなら、必要とする企業を見つけ、応募してください。当社もある程度は重視はしますが、テーマそのものより、取組んだ姿勢をより評価します。
学生時代注力したことの一つとして研究テーマについて伺うことはあります。ただし、あくまでその方の人となりを知るための切り口の一つで、テーマそのものを重視しているわけではありません。なぜそれをテーマに選んだのか、何を目標にしてどのように取り組んだのか、何を経験し何を学んだのか、それを今後どう活かしたいのかなどを知りたいと思っています。
研究テーマそのものではなく、それに対する取り組みを重視される企業が多いと思います。この取り組み姿勢から、入社後の活躍を想像させることができれば、好評価につながるはず。学生の本分は勉強です。しっかりとアピールできるように準備しておきましょう。
ゼミの研究テーマ自体は、あなたの将来の可能性を拝見する材料の1つであって、特に重視すべき物ではありません。それよりも、あなたが研究テーマに於いて、どのような目標を持ち、その目標を達成する為に、毎日どのようなアプローチをしていて、もしうまくいかないことがあれば、そこからどんな教訓を得て、乗り越えてきたのか、というところにこそ興味を持っております。面接ではそこに重点を置いて質問させていただくことになります。
企業の業務内容と直接関連のあるテーマの場合、内容の確認をさせていただくことはありますが、テーマ自体で評価することはありません。それよりも、研究テーマに対し、どのような活動をし、どんな成果を得たのか、そこで自分が何を学んだのかといった点にこそ関心があります。
学生時代研究してきたことが、そのまま仕事に繋がる方が珍しく、研究テーマには拘りません。研究活動を通じて何を学んで、何を感じて、考え方がどう変わったか、どう行動してきたかが大切と思料いたします。
面接でお聞きできるといいですね。
業種・職種によっては研究テーマを重視する企業もあるでしょう。しかし、大学で研究した内容を入社後すぐに発揮できる企業はそう多くありません。選考において多くの企業で重視されるのは、「何をしたか」だけでなく、「プロセス」や「結論にいたるまでの考え方」「経験を通して学んだこと」だと言えるでしょう。