キャリアデザインの重要性

大学卒業後には多くの人が就職という大きな選択をします。そこで、このキャリアデザインを大学生の早いうちからやっておくと、将来の進むべき道が明確になり、納得できる就職につながります。「〇〇になりたい」「〇〇の仕事をしたい」と思ったときに、手遅れになることを防ぐためにも、早い段階から可能性を広げておくことが大切です。

自由度の高い学生時代を有効に活用して、将来のことを見据えた大学生活を送る計画を立ててみましょう。特に今、就きたい仕事や将来の自分が思い描けていない人は、早速キャリアデザインを始めてみましょう。

キャリアデザインの3つのステップ

キャリアデザインの方法はとてもシンプルです。現状(=今の自分)を把握し、目標(=なりたい自分)を定めたら、その目標にどうやってたどり着くかを考えていくのです。

とはいえ、簡単にできることではありません。そこで3つのステップに分けて1つずつその方法を説明していきます。

STEP@自分のことを理解する

まずは、自分自身の現状を改めて認識してみましょう。知っているようで知らない自分のこと。「自分ってどんな人間なのか」「どんな強みがあるのか」などと、過去の経験も踏まえて自分らしさとは何か客観的に分析してみましょう。自分の能力や興味、価値観などを理解することで、自分にあったキャリア形成を考えることができます。

STEPAなりたい自分を設定する

次に、STEP1の結果を踏まえた上で、将来なりたい自分をイメージし、目標を設定します。
ただし、これは簡単なことではないかと思います。まずは興味のあることや、やりがいを感じることが、どんな業種や職種につながるか少しずつ考えてみましょう。目標はできるだけ具体的に、また何年後にそうなりたいかなどと期間を設定することも大切です。

STEPB具体的な行動計画を立てる

目標を立てたら次は、「いまの自分」と「なりたい自分」の間にどのようなギャップがあるかを考えます。そして、そこで分かった課題を解決するための手段や「なりたい自分」になるための実際の行動計画を立てていきます。目標を作り、行動計画に沿った学生生活を送ることで、大きな成長につながります。

大学生活で経験しておきたいこと

大学生活の中には、目標にたどり着くための役に立つ手段がたくさんあります。この環境を利用して、なりたい自分になるために幅広い経験と知識を身につけていきましょう。

●学び(授業、ゼミ、研究、資格取得 など)
●留学
●部活、サークル
●ボランティア
●アルバイト
●インターンシップ など

キャリアデザインを考える際のポイント

キャリアデザインは一度目標を設定して終わりということではなく、学びや経験に応じて、目標や行動計画の見直しをしていくことが1つの重要なポイントです。人の考えや価値観は常に変化します。一度決めたことにこだわらず、その都度自分と向き合い、最善の行動を選択するように心がけましょう。

目標を設定し、必要に応じて軌道修正しながらなりたい自分を目指して行動するという経験は、社会で活躍できる重要なベーシックスキルになります。自分の将来のイメージを膨らませながら、後悔のないよう興味のあることには積極的にチャレンジしていきましょう。