各業界の特徴と業種ジャンル

ここでは業界を大きく7つに分けて、それぞれの特徴と、その業界の中にある業種ジャンルをご紹介します。

メーカー

身の回りにある物や産業の発展に不可欠な素材など、あらゆる物を生み出すのがメーカーです。技術革新がめまぐるしく、社会のニーズも多様化しているため、「開発力」が求められる業界です。

【業種ジャンル】

農林・水産・鉱業/建設/住宅/インテリア・建材・エクステリア/設備関連/食料品/繊維・服飾雑貨/化学/医療機器・医療関連/医薬・化粧品/窯業・セラミック・セメント/鉄鋼・非鉄金属/金属製品/機械/プラント・エンジニアリング/総合電機/重電・産業用電気機器/コンピュータ・通信・OA機器関連/家電・AV機器/ゲーム・アミューズメント機器/半導体・電子・電気部品/輸送機器/自動車/精密機器/印刷関連/その他

商社

国内外から仕入れた物を企業や消費者に販売するのが商社の主な仕事です。海外との取引も積極的に行われるため、グローバルなビジネスと言えます。幅広い商品を扱う総合商社と、特定の商品のみを扱う専門商社に分かれます。

【業種ジャンル】

総合商社/専門商社(食料品/繊維・アパレル/化学・石油製品/建材・エクステリア/医療機器・医療関連/医薬・化粧品/金属/機械/電気製品/事務機器・電子・OA関連/輸送機器・自動車/インテリア・住宅関連/その他)

金融

銀行や証券、生命保険など、お金を貸し付けたり株取引の仲介を務めたりして、企業や個人の資産を運用します。お金を流通させることで社会に貢献するという役割が期待されています。

【業種ジャンル】

政府系・系統金融機関/銀行・労働金庫・信用金庫・信用組合/保険/証券/カード/リース/その他金融

IT・ソフトウェア・情報処理

コンピュータに機能を持たせたり新しいシステムを開発したりと、さまざまな生活場面で、ITが活用される現代社会においてなくてはならない存在。テクノロジーの進歩とともに今後ますますの発展が期待されます。

【業種ジャンル】

ソフトウェア/ゲームソフト/インターネット関連/情報処理

流通・百貨店・ストア・専門店

商品を効率的に仕入れて消費者に販売しています。消費者のニーズに応えるため、時代に沿った営業形態や販売方法を模索しながら、常に新たな市場を開拓しています。

【業種ジャンル】

百貨店/スーパー・ストア/コンビニエンスストア/専門店(複合/ファッション・服飾関連・繊維製品/医薬・化粧品/自動車関連/電気・機械製品・OA関連)/その他専門店・小売

通信・広告・マスコミ

新聞やテレビ、インターネットなどに分類される業界。電波や印刷物といった伝達手段で情報を提供します。また近年、スマートフォンやタブレット端末など情報コミュニケーションツールの多様化に合わせた新しいコンテンツも増えており、業界のビジネスモデルも変化してきています。

【業種ジャンル】

通信/放送/広告/出版・新聞

サービス・インフラ

電気・水道・ガスなどの生活に欠かせないインフラサービス。外食や旅行等の一般消費者の生活を豊かにするサービスや企業経営に関わるさまざまな提案を行うコンサルティングなど、一口にサービスといってもその分類は多岐にわたります。

【業種ジャンル】

不動産/鉄道・航空/陸運・海運・倉庫/電気・水道・ガス・エネルギー/建設コンサルタント/専門コンサルタント/シンクタンク・マーケティング・調査/設計/ビル管理・メンテナンス/セキュリティ/人材派遣・人材紹介/ホテル・旅館/旅行・観光/レジャー・アミューズメント/スポーツ・ヘルス関連施設/冠婚葬祭/レストラン・フード/エステティック・理容・美容/医療・福祉・介護サービス/教育/団体・連合会/官庁・公社/その他サービス

業界研究のポイント

早めにスタートを切りましょう

外国人留学生は、日本人の学生に比べて就職活動の動き出しが遅いと言われています。まだ始めていない人がいたら、まずは業界研究を始めましょう。

“興味・関心”から絞り込みましょう

業界の特徴がある程度分かったら、次は「興味・関心のあること」から、自分がどのような仕事に就きたいかを考えてみましょう。例えば、医療関係の仕事に興味があるとします。医療関係の仕事は、メーカー、商社、専門店、サービスと複数の業界に関連しています。このような場合、自分が医療とどのように関わっていきたいかを考えながら、業界・業種を絞り込んでいくことが大切です。

志望する業種ジャンルは4〜5つが目安

業界研究を進めていくと、「自分にはこの業種しかない!」と、いきなり絞り込んでしまう人がいますが、これはあまりお勧めできません。業種を早くから1つに絞り込んだ結果、どの企業からも内定をもらうことができずに苦労するというケースもあります。業界研究はあくまで就職活動の初期段階。初めのうちは4〜5つの業種ジャンルを志望業種としておくと良いでしょう。

志望業種の過去や未来も調べましょう

志望業種が決まったら、次はその業種をより深く研究しましょう。その業種の過去・現在・未来を調べて、「これまでどのように発展してきたのか」「今後はどのようになっていくのか」といったことを確認しておくことがポイントです。新聞やインターネット、就職情報誌などを活用して、志望業種に関する知識を増やしていきましょう。

業界情報の入手方法

情報を幅広く集めることが業界研究の最大のポイントです。複数のツールを活用することでさまざまな情報が手に入り、多角的な業界研究を行うことができます。

キャリアセンター(就職課)

就職活動では、大学のキャリアセンター(就職課)を積極的に活用しましょう。業界に関する資料だけでなく、企業や職種に関する資料も閲覧することができます。また、相談したいことがあれば、スタッフと個別に相談することも可能です。キャリアセンターのホームページには学内就職ガイダンスの日程なども掲載されているので、チェックしておきましょう。

自分の足で情報を集める

机やパソコンに向かって情報収集を行うだけでなく、自分の足で情報を集めることも大切です。例えば、企業が開催する会社説明会やインターンシップに参加する、親しい先輩に話を聞いてみる、企業に直接連絡を取ってOB・OG訪問をしてみるなど、直接話を聞く機会をつくってみましょう。また、大学が主催する学内セミナーにも積極的に参加しましょう。その大学の学生を採用することに前向きな企業が一堂に集まる絶好のチャンスです。フットワークを軽くして、積極的に動きましょう。

書籍・雑誌・インターネット

業界の知識を身につけるためには、さまざまな情報が集約されている書籍やインターネットを活用するのも1つの方法です。ビジネス雑誌に目を通せば、業界の最新情報をつかむことができます。

就職情報サイト

日本の就職活動は、就職情報サイトを利用して行うことが一般的です。最近では、外国人留学生向けの特集を組んでいるサイトも多くあり、日本における就職活動のノウハウや、外国人留学生を積極的に採用する企業の情報を見ることもできます。

新聞

新聞には国内外の政治や経済、社会の情報がたくさん載っています。その日のニュースが分かるだけでなく、継続して読むことで世の中の仕組みや動きをつかむこともできます。また、業界専門の新聞では、その分野に関してさらに詳しい情報を得ることができます。