「エントリーシート」を課す理由

企業の担当者が見ているのは「この会社のインターンシップにぜひ参加したい」という皆さんの熱い想いです。担当者は、自社のインターンシップを通じて自分たちの業界や事業に興味を持って欲しい、働くことの喜びを体感して欲しいという気持ちを込めて準備し、プログラムにも工夫を凝らしています。

採用活動とは直接関わりがないものの、自社にまるで興味がないという人よりも、積極的に参加してくれる人、熱心に学ぼうとしてくれる人に来て欲しいと期待しています。また、大学で学んできたことや経験、スキルなどが自社で求めるものとマッチしているか、プログラムに問題なく参加していただけるかなど、確認が必要な場合もあります。

できるだけ多くの人に来て欲しいと思っても、受け入れられる人数には限りがあります。そこで参加への熱意や個人のスキルを確認し、参加していただく人を選ぶ材料として、エントリーシートを課すことがあるのです。

エントリーシートの項目

@インターンシップへの参加理由、志望動機
B学生時代にがんばったこと、取り組んだこと
B大学で学んでいること
C取得資格 等

中でも特に注目されるのは、インターンシップへの参加理由、志望動機です。
読みやすく、わかりやすく書くように心がけましょう。

エントリーシートの書き方のポイント

@わかりやすい表現で「参加したい」という気持ちを込める

数多くのエントリーシートの中から目を引くには、表現や内容の工夫が必要です。ただインパクトを狙えばいいのではなく、なぜ参加したいと思ったのか、どんなエピソードがきっかけとなったのか等がわかりやすく整理されていると、企業の担当者にも伝わりやすくなります。
大切なのは、選ばれること。「ぜひインターンシップに参加してもらいたい」と思ってもらえるよう、わかりやすい表現を心がけましょう。

Aエピソードはできる限り具体的に

「部員50人増をめざし、○○という企画を実行しました、○○とは・・・」といった具体的なエピソードは高評価。数字を入れるのも効果的です。

B企業のことを深く知らなくても参加できる

インターンシップは学生と企業が出会う最初の場でもあります。
業界のことについてなんとなく興味がある、どんな風に働いているのか見てみたい、仕事を体験してみたいなど、知識がなくても「知りたい」「参加してみたい」という気持ちがあれば問題ありません。

C正直に書く

インターンシップの中には、特定の知識やスキルが必要なプログラムもあります。せっかく参加しても専門外で理解できなかった、など残念な結果にならないように、飾らず、正直に書きましょう。
また、インターンシップでやってみたいこと、期待することなど想いを伝える手段としても、エントリーシートは有効です。

エントリーシート記入時の注意点

@最初からエントリーシートの原本に書き込まずに、下書きしてから記入しましょう。
A字の上手・下手は関係ありません。読みやすいように丁寧に書きましょう。

最後に

この章では、エントリーシートのポイントについて解説しました。本格的な就職活動が始まればエントリーシートの提出が必須になることがほとんです。今のうちからエントリーシートの書き方をわかっていれば、今後の就職活動に必ず役立つでしょう。