OB・OG訪問をしよう

OB・OG訪問の目的は、会社の資料やホームページからでは分かりにくい、実際の事業内容や仕事内容、職場の雰囲気を聞くこと。必ずしなければならないものではありませんが、より深く企業研究を行うために、実際に働いている人に直接会って、生の声を聞くことができれば大変参考になります。リアルな情報を入手できる絶好の機会なので、積極的に行いましょう。

OB・OGの探し方

  • ●キャリアセンター(就職課)に相談する
  • ●企業の人事部に直接電話して、OB・OG訪問のお願いをしてみる
  • ●ゼミやサークルの先輩を訪問、または先輩に紹介してもらう
  • ●教授を通じて紹介してもらう
  • ●親や親戚、兄弟、知人に紹介してもらう
    ※ただし、「個人情報保護法」の施行に伴い、OB・OGの連絡先などを教えてもらえない場合も増えています。

アポイントを取ろう

アポイントを取るのは電話が基本です。必ず大学名と名前を名乗り、どうやってそのOB・OGを知ったのかを伝えましょう。訪問許可の返事をもらったら、具体的な日時と場所を確認しましょう。

<電話例>

「私、来年の就職に向けて就職活動を行っています○○大学○○学部の△△と申します。恐れ入りますが、人事部の新卒採用ご担当者様はいらっしゃいますでしょうか?」

人事部の方に取り次いでもらったら

「私、○○大学○○学部の△△と申します。本日はOB・OG訪問をさせて頂きたく、ご連絡いたしました。今、少しお時間をいただけますでしょうか?」

人事部の方にお電話のお時間をいただいたら

「現在就職活動をしておりまして、御社に大変興味を持っております。大学のキャリアセンターのOB・OG名簿で、御社に■■さんが入社されているということを知りました。よろしければ■■さんに、御社についてお話を聞かせていただきたく、OB・OG訪問をさせていただけないでしょうか?」

人事部の方にOKしていただいたら
(その後本人に電話が回されたら、もう一度同じ趣旨のことを繰り返す)

「ありがとうございます。それでは、ご都合の良い日時をお教えいただけますでしょうか?」

先輩が日時、場所を指定したら

「かしこまりました。○月○日の○時で、場所は□□□ですね。私の携帯電話の番号をお伝えさせていただきます。090-XXXX-XXXXです。恐れ入りますが、念のため、■■さんの直通の電話番号を教えていただけますでしょうか?」

先輩の返答後

「○○○-○○○○-○○○○番ですね。承知いたしました。本日はお忙しい中ありがとうございました。それでは、失礼いたします。」

訪問前に準備すること

  • ● その企業の基本的な事業内容を確認しておく(調べれば分かることを聞くのはNG!)
  • ● 志望動機と自己PRを簡潔にまとめておく(時間があればチェックしてもらえるかもしれません)
  • ● 質問内容をいくつか用意しておく

訪問マナー

  • ● 部屋に通されたら下座(入り口に近い席)に座る
  • ● 謙虚な姿勢で臨む
  • ● 質問は積極的にしよう
  • ● 礼儀正しく、言葉遣いは丁寧に
  • ● 話を聞きながら、必ずメモをとる
  • ● 長くならないように1時間以内で
  • ● 遅刻厳禁! 10分前を目処に到着しておく

OB・OGへの質問例

職場の雰囲気
  • ●上司や部下、同僚との人間関係
仕事内容
  • ●具体的にどんな仕事をしているか
  • ●どのようなところに充実感、責任感、やりがいを感じるか
  • ●1日の仕事のタイムスケジュール
会社の制度
  • ●どのような教育制度があるか
  • ●配属希望がどれくらい考慮されるか
その会社の選考試験について
  • ●面接でよく聞かれた質問、印象に残った質問
  • ●選考で注意すべき点
  • ●先輩が入社を決めた理由
就職活動について
  • ●成功のポイント
  • ●最も苦労したこと など

訪問後のフォローも忘れずに

訪問後は、時間をあけずにお礼のメールやお礼状を送りましょう。貴重な時間を割いてもらったお礼と、聞いて参考になった話や心に残った話などを交えて書くと良いでしょう。また就職活動終了後にも、ご縁を大切にする意味で、近況報告とご挨拶のEメールまたは手紙を送りましょう。

お礼状

就活ハラスメントに関する注意

r最近、就職活動中の学生に対する、OB・OGや採用関係者からのハラスメント被害が発生しています。例えば、自宅や個室環境での面談に誘い出される場合は危険です。そのような誘いは就職活動にそぐわないため、きっぱり断り被害を未然に防止するようにしましょう。万一被害に遭った場合は、一人で悩まず、即座にキャリアセンター(就職課)などに相談しましょう。