ここでしか手に入らないリアルな情報が手に入る

会社説明会・セミナーは、企業が事業内容や業績、理念などを学生に紹介する情報提供の場です。現場で働いている社員の方のお話を聞ける場合も多く、インターネットや会社案内では知ることのできないリアルな情報や雰囲気を知ることができます。少しでも気になる企業は、説明会に参加するようにしましょう。また、説明会に参加しないと選考に進むことができない企業もあるので、各企業の選考の流れを確認しておきましょう。説明会の種類は大きく分けて以下の5タイプがあります。

会社説明会

1つの企業が単独で開催する説明会です。その企業の採用担当者や現場で活躍する社員の方などから、事業内容や仕事のやりがい、会社の雰囲気、採用方法など、さまざまなことを聞くことができます。疑問に思ったこと、知りたいことを直接質問できるほか、その企業の実際の雰囲気も感じ取ることができます。就職情報サイトや企業ホームページから予約するのが一般的です。人気企業の説明会は予約開始日早々に満席になることも少なくありません。予約のチャンスを逃さないよう、予約開始日や空き状況などをこまめにチェックしておきましょう。

合同企業説明会

大きな会場に複数の企業が集まり、1社ごとに個別ブースに分かれて行う説明会です。気になる企業に自由に接触することができ、採用担当者から事業内容や選考過程などについて説明を受けることができます。多ければ100社を超える企業が参加するので、今まで全く知らなかった企業にも出会うことができるでしょう。合同企業説明会の開催情報は就職情報サイトやキャリアセンター(就職課)のポスターなどで告知されています。予約不要な場合が多いので、気軽に参加してみましょう。

学内企業説明会

大学のキャンパス内に企業の採用担当者が集まって開催されるセミナーです。参加企業はその大学の学生に対する採用意欲の高い企業や、キャリアセンター(就職課)が薦める企業が多いので、ぜひ参加してみましょう。日程や参加方法などについては、キャリアセンター(就職課)に確認しましょう。

業界研究セミナー

選考には直接関係しないセミナーです。業界や仕事内容について理解を深めてもらうことを目的として開催されます。本格的な選考が始まる前の、比較的早い時期に開催されるので、情報収集として役立てましょう。就職情報サイトや企業ホームページから予約するのが一般的です。

オンライン企業説明会

Web会議システムを使い、PCやスマホから視聴することができるオンライン型の説明会です。従来の対面型の説明会形式から、オンラインで実施するWeb説明会形式に実施方法を変更する企業が増えています。オンライン企業説明会には大きく分けて以下の2種類の方式があります。

「ライブ配信型説明会」
決められた時間に企業がリアルタイムで配信する方式。視聴している学生からの質問に企業が答えてくれるなど企業と学生双方向のコミュニケーションが可能なため、従来の対面型説明会と同じような感覚で説明会に参加できるのが特徴。

「録画配信型説明会」
あらかじめ録画された説明会の動画をオンライン上で公開する方式。好きなタイミングで閲覧することができ、また気になる部分を繰り返して再生することができるのが特徴。

説明会終了後に選考が行われる場合も…

企業によっては、会社説明会の後に筆記試験や面接を行うこともあります。また、エントリーシートが配られ、その場で記入しなければならないことも。その時になって慌てることのないよう、説明会の内容について情報収集してから参加しましょう。

参加する前に準備しておくこと

【1】企業への質問を用意しておく

企業からの説明がひと通り終わった後、学生からの質問を受け付ける時間が設けられることが多くあります。大勢の前で質問することは勇気がいりますが、気になることを聞かないままでは自分のためになりません。また、質問することで採用担当者の方たちに良い印象を与えられますので、事前に質問を用意しておき、誰も質問せずにいる場合でも積極的に質問するようにしましょう。

【2】突然の選考にも対応できるようにしておく

説明会終了後、突然その場でエントリーシートの記入を求められたり、面接や筆記試験が行われる場合もあります。そのような場合にもしっかり対応できるよう、自己PRや志望動機を簡潔にまとめておきましょう。

【3】忘れ物はないかしっかりチェック

指定されている持ち物がないか確認しましょう。エントリーシートを記入して持参しなければならない企業もあります。万一に備え企業の連絡先が分かるものを持っていきましょう。

参加時のポイント

会社説明会では、会社の詳しい仕事内容を知ることはもちろん、「この会社で働く自分」をイメージすることも重要なポイントです。説明会は、初めて実際に働く社員を目にするチャンスでもあるので、話を聞くだけではなく、社員の雰囲気から、「自分も仲間の一人として働いている姿が想像できるか」を意識するようにしましょう。